乾電池・モバイルバッテリーの捨て方|火災事故を防ぐ方法

公開日: 2026-06-14 / 更新日: 2026-06-14 / 著者: ゴミQ運営チーム

この記事でわかること

  • 電池の種類別(乾電池・ボタン電池・充電式電池・リチウムイオン電池)の正しい処分方法
  • 5都市の乾電池回収方法の傾向比較
  • 膨らんだモバイルバッテリーの注意点と、絶対NGな捨て方

電池・モバイルバッテリーをゴミに混ぜて捨てたことで、ゴミ収集車や処理施設での火災事故につながるケースが報告されています。東京消防庁などの消防機関からも、リチウムイオン電池を含む製品の混入による火災について注意喚起が行われています(詳細は東京消防庁公式サイトをご確認ください)。この記事では電池の種類ごとの正しい処分方法と、事故を防ぐための注意点を解説します。

電池は4種類ある

「電池」とひとくくりにされがちですが、処分方法を考えるうえでは4種類に分けて考える必要があります。

種類主な用途見分け方
乾電池(マンガン・アルカリ)リモコン・時計・懐中電灯など円筒形。単1〜単4、9V形など
ボタン電池腕時計・電卓・体温計など小型の円盤状
ニカド・ニッケル水素電池コードレス電話・シェーバーなど充電式と表示がある製品に内蔵
リチウムイオン電池モバイルバッテリー・スマートフォン・ノートパソコンなど「Li-ion」表示。膨らむことがある

このうち特に注意が必要なのがリチウムイオン電池です。衝撃や破損によって発熱・発火する性質があり、正しい処分ルートに乗せることが重要です。

種類別の正しい処分方法

乾電池 — 自治体の有害ごみ・危険ごみ回収

乾電池は多くの自治体で「有害ごみ」または「危険ごみ」として、通常の燃えるゴミ・燃やせないゴミとは別の日程で回収されます。具体的な回収方法は自治体ごとに傾向が異なるため、次章の比較表をご確認ください。

ボタン電池・充電式電池 — 家電量販店の回収ボックス

ボタン電池や充電式電池(ニカド・ニッケル水素)は、家電量販店の店頭に設置された回収ボックスを利用する方法が広く案内されています。ヤマダデンキ・ヨドバシカメラ・ビックカメラなど大手家電量販店の多くが、一般社団法人JBRC(電池工業会が事務局を務める充電式電池リサイクル推進団体)と連携した回収ボックスを設置しています。

モバイルバッテリー — JBRC回収協力店の活用

モバイルバッテリーに使われるリチウムイオン電池も、JBRC回収協力店での回収が案内されています。ただし製品によっては電池が内蔵されて分解できないタイプもあり、その場合はメーカーや購入店に相談する方法が推奨されています。自治体によっては小型家電回収ボックスでの受け入れを案内している場合もあり、この点は要確認です。

5都市の乾電池回収方法 傾向比較

横浜市・世田谷区・大阪市・名古屋市・所沢市の乾電池の扱いについて、確認できた情報をまとめました。

自治体乾電池の回収方法
横浜市燃やすごみの収集日に、他のごみと分けて出す運用が確認できています
世田谷区不燃ごみとして収集する運用が確認できています
大阪市拠点回収または地域回収(自治会等の集団回収)で対応する運用が確認できています
名古屋市危険ごみの収集日に出す運用が確認できています(回収袋の仕様が変更された時期があるため、最新の指定袋を要確認)
所沢市有害危険物の収集日に出す運用が確認できています。ボタン電池はテープで絶縁してから出す案内があります

上記は各自治体の分別データをもとにした一般的な傾向です。収集日程・分別区分・出し方の詳細は変更される場合があるため、必ずお住まいの自治体公式サイトで最新情報をご確認ください。

火災事故が起きる理由

ゴミ収集車や中間処理施設での火災は、リチウムイオン電池を含む製品(モバイルバッテリー・加熱式たばこ・コードレス掃除機のバッテリーなど)が、通常のごみと一緒に収集・圧縮されることで、電池に強い衝撃や圧力が加わり発火することが主な原因とされています。こうした事故は各地の消防機関・自治体からたびたび注意喚起が行われており、近年増加傾向にあると報告されています(詳細な件数・データは東京消防庁など消防機関の公表資料をご確認ください)。

家庭ゴミの中に電池製品が混ざっていると、収集作業員や近隣住民にとっても危険な状況を生み出す可能性があります。「小さい電池だから大丈夫」と思わず、必ず正しい回収ルートに出すことが重要です。

膨らんだモバイルバッテリーの注意点

モバイルバッテリーやスマートフォンのバッテリーが膨らんでいる場合、内部でガスが発生している状態であり、破損・発火のリスクが高まっています。消防機関のガイドでは、膨らんだ電池製品について次のような注意が案内されています(詳細は消防庁・消防局の公式情報をご確認ください)。

自己判断で処分せず、専門の窓口に相談することが最も安全な対応です。

「絶対NG」な捨て方5選

以下の捨て方は、火災事故につながる可能性があるため避けてください。

  1. リチウムイオン電池を燃えるゴミ・燃やせないゴミに混ぜて出す — 収集車・処理施設での火災原因になります
  2. 膨らんだバッテリーをそのまま可燃ゴミ袋に入れる — 圧縮時の衝撃で発火するおそれがあります
  3. 電池を分解する・穴を開ける — 内部でショートし発熱・発火するおそれがあります
  4. 複数の電池をテープで絶縁せずにまとめて捨てる — 電極同士が接触してショートするおそれがあります
  5. 小型家電に内蔵された電池を取り出さずに不燃ごみへ出す(自治体が別扱いを指定している場合) — 収集ルールに反するだけでなく、処理施設での事故リスクになります

よくある質問

Q. 乾電池はどのくらい溜めてから捨てればいい?

A. 特に決まりはありませんが、多くの自治体で有害ごみ・危険ごみの収集日程が月1回程度と限られているため、専用の保管容器を用意して溜めておく方法が一般的です。

Q. 使用済み電池はビニール袋にそのまま入れて出していい?

A. 電極同士が接触してショートするおそれがあるため、多くの自治体・メーカーが個別にテープで絶縁することを推奨しています。特にボタン電池・リチウムイオン電池は絶縁を徹底してください。

Q. モバイルバッテリーはどこに持ち込めばいい?

A. JBRC回収協力店(家電量販店等)への持ち込みが広く案内されています。分解できないタイプの製品は、購入したメーカーや販売店に相談する方法もあります。

Q. 加熱式たばこの電池も同じ扱い?

A. 加熱式たばこの機器にもリチウムイオン電池が内蔵されていることが多く、通常のごみに混ぜず、販売店やメーカーの回収サービスを利用することが推奨されています。詳細はメーカー公式サイトをご確認ください。

Q. 電池の種類がわからない場合はどうすればいい?

A. 電池本体やパッケージに種類の表示があることが一般的です。表示が確認できない場合は、無理に分別せず自治体の窓口やメーカーに相談することをおすすめします。

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本記事は電池・モバイルバッテリーの一般的な処分方法を紹介するものです。自治体の回収方法・収集日程は変更される場合があるため、必ずお住まいの自治体公式サイトでご確認ください。火災事故に関する統計・データは東京消防庁など消防機関の公表資料をご確認ください。出典: 横浜市・世田谷区・大阪市・名古屋市・所沢市 各公式サイト / JBRC(一般社団法人JBRC)。更新履歴: 2026-06-14 初版公開(一般傾向版として企画変更後に執筆)。